膵臓癌と共に~

標準治療を選ばなかった私の生き方

3年振りに実家の墓参りに

  2023年3月19日

 両親が亡くなって、実家との縁が少し薄くなってきたところへ、

コロナ渦で3年間実家に帰ってなかった。

私の余命も残り少なくなって来たので、

両親の墓参りと弟妹に会っておかなければと思い、

息子、娘を伴って夫と共に出かける。

弟に連絡し「久しぶりに墓参りに行くので食事でもどう」

と言うと「嫁が介護状態で外食は出来ないけど、実家で会おう」と言う。

妹は「昼まで仕事なので、お昼を一緒にしよう」言うので、

午後実家で全員集まることになる。

私たち家族だけで両親の墓参りをして、途中妹と合流してお昼を済ませ、実家に行く。

実家でお仏壇にお線香をあげ両親に挨拶する。

暫くすると弟が嫁と一緒にやってきた。

弟の嫁は胃がんの手術をしてよくなったと思っていたが、

暫くしてからうつ病になったらしい。今はほとんど寝たっきりで

家の事をほとんどしなかった弟が全てやっているそうだ。

デイサービスには行っているが、

ヘルパーさんに家に入ってもらうのは抵抗があるそうだ。

私といい、義妹といいコロナ渦の3年は年寄りには大きいとつくづく実感した。

義妹と同い年の妹は訪問看護師として、今でも仕事をしていて至って元気だ。

私の膵臓癌の話と、余命宣告の事、手術も抗がん剤も断った話などをした。

妹は「お姉ちゃんらしいわ」と言い、弟も体験者として思うところがあったのか

「何が一番かなんて誰にも分らん、自分の納得のいくようにするのが一番」

と言うようなことを言っていた。

「会えるのはこれが最後になるかもしれない」と言って帰ろうとすると、

「余命なんて気にせず来年もきっと来てね」と言われ、「そうねきっと来るわ」

と言って別れる。1つ肩の荷が下りた(^^)