膵臓癌と共に~

標準治療を選ばなかった私の生き方

年賀状が来なかった と親友から電話

 2023年1月5日

 今年の年賀状はなんて書いたら良いのやら解らず一枚も出さなかった。

それに異変を感じた親友から電話がかかってきた。

ここ数年はコロナ渦もあり彼女とは会っていなかったが、

実は私も彼女に何も言わずに行ってしまうことはできない、

私はこの病気にかかって気づいた事があったのだ。

私と彼女とはイーブンの友人として長く楽しく付き合ってきたけれど、

私の今日があるのは彼女のお陰、という事に気づいたのだ。

それを彼女に言わなければならない。

しかし何と言おう「実はすい臓がんで余命半年なの」とも言い難い、

と思って連絡をするのを躊躇していたのだ。

さすが長年の友人年賀状が来ないのは、ただ事ではないと思ったそうだ。

 

遡ること60年弱前。私は高校を卒業してある医療系専門学校に入学したものの、

私以外全校生徒男子だった。心労で1ヶ月で体重が4㎏も減り、学校へ行けなくなってしまった。心配した専任講師の先生が他校に(同系に四つの専門学校があった)

知り合いはいないかと問われ「同じ高校から来ている人がいます」と答えると、その人に友達になってもらえ 

と言われ、私は彼女に「私と友達になって下さい」と言いに行ったのだ(^_^)

快くOKと言ってくれた彼女とは結婚するまで結構濃密にお付き合いしたものだ。

私の同級生とも、また就職してからの同僚とも(当然ほとんどが男性)

よく山登りしたり、スキーに行ったりして遊んだ。

もしあの時彼女がOKしなかったなら、

私はこのような泊りを含んだ遊びなどはできなかっただろう。

この専門職で40年以上もこの世界で働くことはできなかったかもしれない。

どこかで挫折していても不思議ではなかった(>_<)

あー、会ってこの事を伝えなければ。会ってお礼を言わなければ。

そう思っていたのです。後日会う約束をして電話を切った。

安堵した(*'▽')