膵臓癌と共に~

標準治療を選ばなかった私の生き方

インフォームドコンセントを求め

 

 2022年10月4日 

 翌日インフォームドコンセントを求めて、受診する。

受付で受診の目的を話し待っていると、受付の人が主治医からと言い、

何度も何度も受診の目的を聞きに来る。

主治医に話すべきほとんどの事を話して待っていると、診察室から呼ばれる。

今回の目的はほとんど話してあるので、当然モニター上には私の写真が現れていて、

データーも直ぐに説明できるようになっていると思ったら、そんな様子もなく、

いきなり険しい顔で、「なにしに来たんですか?」と詰問された。

えー 又一から説明? と思ったけれど、昨日私が疑問に思ったこと、

明日の入院に際しての思いを話す。

まず今までの検査から分かった事を尋ねると、おもむろに映像を出し、パラパラと送り、

不服そうに「全て終わらないと判らないでしょう!」と言われるので、

「造営CTは3ヶ所(胸、腹、骨盤)撮ったんですね?」 と尋ねると

Dr. 「撮るでしょう!!」

私 「どうしてですか?」

Dr. 「転移してるかもしれないでしょう!!」

私 「転移してましたか?」

Dr. 「してません」

私 「内視鏡の後、のどが痛くて 内出血を起こしてしていました」

Dr. 「その位なるでしょう!」    

私 「明日の事ですが、私は膵臓がんだったとしても、手術も抗がん剤も受けないつも  

   りです。

   針生検はリスクもあるようですし、やらない選択はどうでしょうか?」

Dr. 最高にイライラしてカルテを バン!! と叩いて「やらないなら やらなくてもい     

  いですよ!キャンセルしますか!」

私の心の叫び ステント施術はやらないと命にかかわる。こんなに怒らしてしまい明日                            

       冷静にやってもらえるんだろうか?不安が募る。仕方なく

私 「先生を怒らせてしまいましたね。すみませんでした。やります」

Dr. 「私はいいんですよ、私は! こんなに大勢の人が待っているでしょう!!」

他の患者さんのカルテをバンバン叩いて「やるんですね?」と確認される。

付き添っていた認知症の夫が「先生 お忙しいところを手間取らせてしまってごめんなさいね」とあやまると再び「私はいいんですよ、私は。こんなに患者が待っているでしょう!」と再び他の患者さんのカルテをバンと叩きながら言われる。 「すみませんでした。明日はよろしくお願いいたします」と頭を下げ診察室をでた。

夫と二人無言で会計を済ませ、明日冷静に検査をしてもらえるのだろうかと、

不安一杯で帰路に就く。

 その後この不安は現実のものとなる。